「学習法」を身につけさせるための講師

自己分析に基づく学習

ワン・ツー・ワン式学習法の大きな特徴に「4色ボールペン」と「マーク付け」を使った学習法がある。
これは生徒にマニュアルを配布して実施される、答え合せのルールだ。
例えば同じ○でも色によって意味が違う
赤は「自力で問題を解けた」、緑は「参考書を見て解いた」、青は「自身は無かったが正解だった」、黒は「先生に教えてもらって説いた」という分類がされている。
他にも、計算間違いは「計」、公式忘れは「公」等、間違えた理由を表記する為のルールも明記されている。
生徒ごとに違ったルールで行うのではなく、ワンツーワンの生徒は全て統一されたルールでチェックをするのだ。

4色ボールペンで自己分析

太田学院長:
これは自己分析を行うための学習法です。
この4色ボールペンによる学習法を実践する事が出来れば、自分に何が不足しているかを生徒自身が理解できます。
ワン・ツー・ワンには映像授業がありますから、不足が分かればそこの学習を自分で行う事が出来るのです。
よって、ワン・ツー・ワンでは、問題の丸付けも「採点」と呼ばず「自己分析」と呼んでいます。

しかし、この複雑な学習方法を生徒は使いこなせるのだろうか。
この手順を実際に出来れば、勿論、成績は向上するだろう。
大人でも一度では覚えられないほど複雑な内容を、小中学生が実施出来るのだろうか。
そんな疑問に対して、太田学院長は笑って請け負う。

太田学院長:
ウチの生徒は皆出来ていますよ。
そのために講師がいるんですから。
ワン・ツー・ワンの講師は、映像授業がある事によって、教卓での授業から解放されています。また、様々なオリジナルツールが用意してあります。
だから、講師は「4色ボールペン」や「マーク付け」による学習法が出来ているか、一人ひとりの生徒を見て、学習法について指導を出来るんです。
その学習法を身につける事こそがワン・ツー・ワンの授業なんです。
飛び級の生徒を除き、小3までは映像授業を受講しませんが、将来、ワンツーワン式学習法が1人でも出来るようになるように、小学校低学年は講師がお手本となり一緒に実践して行きます。

生徒に学習法を身につけさせるために講師が居る。
その講師が講義に時間を取られて、勉強の仕方を指導できなかったり、学習計画を立ててあげられなかったりというような事にならないために、映像授業がある。
これがワン・ツー・ワンの基本方針だと言う。
先ずあるべきは勉強方法であり、それを徹底するための手段として全ての他のツールがあるのだ。
さらに太田学院長は、自己分析学習法へのこだわりについて、こう語る。

太田学院長:
講師が生徒を分析して学習を教えていくだけでは、勉強として不十分です
。 それは自分で問題を解決したのではなくて、誰かが助けてくれている事にしかなりません。
自分で勉強できるようには、なっていないのです。
勉強は単元ごとに進みますから、今学習している勉強の殆どはテストで点をとるためにしか役に立たないかもしれません。
でも、生徒はいつか社会に出て、自分だけにしか分からない問題に直面するはずです。
その時に自分で問題を解決する力があるかどうかは、自己分析を出来るかどうかにかかっています。
自己分析を出来れば、それをどうやって克服していくかの手順が分かります。
そういう力を身につける場所でありたいと考えています。

自己分析で問題を克服

ワン・ツー・ワンでは、他の塾では行われていない取り組みが、まだまだ存在する。

太田学院長:
ワン・ツー・ワンではグルレンというものを行っています。
これは、その時教室にいる生徒全員が参加して、互いにコミュニケーションを取ることを目的にしています。
ヒーローインタビューと言って、最近あった良かったことを生徒に順番に発表させたり、 生徒それぞれで問題を持ち寄ってクイズ大会をしたり、色々な事をやっています。
個別指導塾ですが、集団塾ならではの長所の部分も組み込んであります。
またテストが近づいてきた時などは、塾で作ったオリジナルのDVDを見たりします。
努力をして成功した人たちの、ドキュメンタリーみたいな内容ですが、それも好評です。

まるでカルチャースクールのような内容も含まれている。
塾としては珍しい事だが、入塾時にしっかりと説明をしているため、保護者の理解も得られている。
ワン・ツー・ワンでは一見すると副次的に見えることも、すべて勉強のために取り組んでいるという。

太田学院長:
一見すると授業と関係のない事をさせているように見えるかもしれません。
でも実際には全てが勉強のための指導なのです。
一つには、集中力が切れがちな長い授業の中で、勉強とは違うことをする事で、集中力を取り戻すことが出来ます。
またコミュニケーション能力を伸ばすことは、勉強で誰かに質問しようと思ったときに役立ちます。
コミュニケーションをとれる子とそうでない子では、学校や塾で学習出来る内容に大きな差が出来ます。
モチベーションを上げる事の重要性は、いうまでも無いことでしょう。
勉強以外の事をやっているのではなくて、勉強に必要な能力を伸ばすために行っています。

塾の新しい形

初めは映像授業へのこだわりや、映像授業の使い方を聞いているつもりだった。
しかし、ワン・ツー・ワンの指導に対するこだわりは、映像授業にあるわけではない。
むしろ、映像授業を導入することで、従来出来なかった指導が出来るというコンセプトになっている。
それは勉強方法の指導であったり、モチベーションを上げることであったり、コミュニケーションする力をつけることであったり。
本当の意味で映像授業を使いこなすというのはこういう事なのかもしれない。

ワン・ツー・ワンは一見すると、勉強だけではなく他の事も取り組んでいるのかと見える。
しかし実際には、勉強に必要な事、勉強に役に立つことを、可能な限り詰め込んでいるのだという事がわかる。
太田学院長の話のなかで印象に残っていることがある。

太田学院長:
頭が良い生徒がいます。また、学生時代、非常に成績が良かった(学習で成功した)人達がいます。
皆と同じ内容の授業を受けても、よく出来る生徒の事です。
そのような生徒は、共通して勉強のやり方が上手なんです。
だから、他の生徒にも頭の良い生徒や学習で成功した人達のマネをして欲しいんです。
でも、そのマネの仕方を教えてくれる所ってなかなか無いんです。
ワン・ツー・ワンは、頭が良い生徒が実践している・学習で成功した人達が実践してきた「学習法」を勉強する塾なんです。
初めは形から入ればいいんです。
マネをして、身について、それが一人で出来るようになれば、その生徒はもう頭が良い生徒です。
だから、頭を良くする事で、結果成績が上がる。
そういう順番なんですよ。

「学習法」を勉強する塾

ワン・ツー・ワンでは勉強を教えるのではなく、勉強方法を教える。
それを可能にしたのが、映像授業の導入であり、生徒に対してマニュアル化された学習方法である。
ワン・ツー・ワンの授業風景を見ていると、生徒には迷いは無い。
次にやるべき事が生徒自身わかっているようで、自分のための勉強を黙々と行っている。
なんだか皆、頭が良い生徒に見える。

映像授業や通信授業まど、技術革新は教育の現場にも広がっている。
しかし、それは従来提供していた塾のサービスをデジタル化した内容が殆どである。
今までの内容をデジタル化した事で満足するのではなく、それで空いた時間で、従来十分に出来ていなかった指導を生み出す。
それがワンツーワンで行われていた事だ。
これこそが技術革新の先にある、塾の未来の姿なのではないだろうか。

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